柑橘の香りよき“世界最大のみかん”
晩白柚(ばんぺいゆ)は、マレー半島原産の柑橘類でザボン一種です。大正時代に台湾に導入され、その後熊本県で栽培がはじまりました。特徴は最大で2kgにもなる大きさで、みかんとしては
世界最大とも言われています。
近年の品種とは異なり、甘みはそれほど強くありませんが、さわやかな甘みとほのかな酸味で果汁もたっぷり。
サクサクとした食感は、サッパリとした味わいであとを引きます。
果実の直径は20〜25cmほどと巨大で、
さわやかな柑橘の香りを強く発します。果皮は厚く、内側のやわらかい白色の綿のような部分に果肉が包まれています。その一房は大きく、とても食べ応えがあります。
食べられるのは果肉だけでなく、果皮はオレンジピールやマーマレードに、白い綿のような部分は砂糖漬けに加工するとおいしく頂けます。また果皮はお風呂の湯船に入れると、柑橘の香りに包まれて入浴を楽しむことができます。
保存する場合は、直射日光や暖房を避け冷暗所に置きましょう。日持ちのよい品種ですが、時間の経過と共に水分が減少していくので気をつけましょう。