深い風味と濃い味
坂井芋は日本有数の豪雪地帯である長野県飯山市・坂井地区で栽培されてきた伝統野菜で、さといもの一種です。
その昔、坂井地区は幾度となく水害に悩まされてきた場所で、水に強く安定して栽培できる品種として導入されたのがはじまりだと言われています。
坂井芋は川の氾濫や雪のミネラル分を蓄えた
肥沃な畑で大切に栽培されています。そうした生育環境が
強い粘りともっちりとしたやわらかい食感、深い風味と濃い味を生み出します。
けんちん汁やにっころがし、塩ゆで、みそ汁の具などに用いられています。地元では冠婚葬祭にも欠かせない食材で、特に婚礼の際には“切る”ことを嫌がって丸ごと料理されます。
保存する場合は冷蔵庫には入れず、冷暗所で保管するといいでしょう。